「それ、詐欺ばい!」 特殊詐欺防止へ ラッピングバスで注意喚起

特殊詐欺防止を呼びかけるラッピングバス

 「それ、詐欺ばい!」。特殊詐欺等被害防止広報大使の歌手、前川清さんが写真と大きな文字で注意を呼び掛けるラッピングバスが長崎、佐世保、諫早、大村の4市内を走行している。
 県警と県防犯協会連合会が企画。3バス会社が今月から運行している。特殊詐欺の被害が深刻で、県警によると9月末現在の暫定値で、認知件数は67件、被害総額は計約2億4900万円。どちらも前年同期の約3倍に上る。
 「還付金がある。ATMに行って!」「未納料金がある。電子マネーを買って!」。今年多い還付金詐欺と架空請求の誘い文句を記した。背景の色は「赤信号の赤」で、県警生活安全企画課の金子龍太郎調査官は「特殊詐欺は立ち“止まれ”ば必ず防げる」と語気を強める。

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