サッカー天皇杯の準々決勝が27日に行われ、連覇を狙うJ1川崎が鹿島戦(等々力)で3―1と快勝し、4強進出を決めた。
難敵鹿島を相手にチームを勝利に導いたのはMF旗手怜央(23)だ。1―0で迎えた後半3分、MF脇坂泰斗のシュートを絶妙なタイミングでヘッドで軌道を変えてゴールに突き刺した。試合の行方を大きく左右する値千金の追加点を奪った。
攻守で大きく貢献した旗手は得点の場面について「あの時は前に入ろうとして、自分がもらう動きを意識していた。あそこに行くというのが、ここ最近すごく大事だと思っている。入ることによって相手にとっては脅威になるし、僕たちにとっては攻撃の枚数が増える。自分の役割だと思っている」。ゴールへの意識の高さが呼び込んだ会心の一撃だった。
また、新たな武器としてFKも披露。「FKはリーグ戦の2日前に蹴ってみて感触いいなと。チャンスがあったら蹴らしてほしいと言っていた。遠めの位置は蹴りたいとも言っていた。感触もすごくいいので、蹴れるタイミングがあったら蹴りたい」と今後は積極的にFKキッカーを直訴していく構えだ。
さまざまなポジションをハイレベルにこなせる旗手は東京五輪でも活躍。森保一監督から実力を高く評価されているだけに、今後はA代表の戦力としても期待は大きい。森保ジャパン入りへアピール成功の一戦となった。