北日本で平年より気温高い 寒気の影響受けにくく 気象庁1か月予報

気象庁は28日(木)、向こう1か月(10/30~11/29)の天候の見通しを発表した。寒気の影響を受けにくいため、北日本の向こう1か月の気温は高く、期間の前半はかなり高くなる可能性がある。北日本の日本海側は、平年に比べて曇りや雨(雪)の日が少ない見込み。10月25日(月)発表の3か月予報に比べて、北日本では高温となる可能性が大きくなった。  また、気圧の谷や湿った空気の影響を受けやすいため、北・東日本太平洋側は平年に比べて晴れの日が少なくなりそうだ。沖縄・奄美は湿った空気や気圧の谷の影響を受けにくく、平年に比べて曇りや雨の日が少ない見通し。

 1週目(10/30~11/5) 北日本の日本海側は、気圧の谷や寒気の影響を受けにくく、平年に比べて曇りや雨(雪)の日が少ない見込み。北・東日本太平洋側は、気圧の谷や湿った空気の影響を受けやすく、平年に比べて晴れの日が少なくなりそうだ。気温は、寒気の影響を受けにくい北・東・西日本で高温傾向が見込まれる。

 2週目(11/6~11/12) 北・東日本は、日本の北を通る低気圧に向かって暖かい空気が流れ込みやすく、気温が高温傾向となり、北日本はかなり高くなる可能性がある。北・東日本太平洋側は、気圧の谷や湿った空気の影響を受けやすく、1週目に続き平年に比べて晴れの日が少なくなりそうだ。

 3~4週目(11/13~11/26) 北日本を中心に高温傾向だが、日本付近に寒気が流れ込みやすくなる可能性もある。全国的に平年と同様の天候が見込まれる。

北日本に「高温に関する早期天候情報」

 

北海道は今後5日間程度、気温は平年並みの日が多いが、その後は暖かい空気が流れ込みやすいため、平年より高くなる見込み。東北は今後2週間程度、気温は平年並みか平年より高い日が多くなりそうだ。特に、東北は11月3日(水)ごろから、北海道は4日(木)ごろからの5日間ほどは、気温が平年よりかなり高くなる可能性がある。農作物の管理等に注意が必要だ。

早期天候情報とは

 原則として毎週月曜日と木曜日に、情報発表日の6日後から14日後までを対象として、5日間平均気温が「かなり高い」もしくは「かなり低い」となる確率が30%以上、または5日間降雪量が「かなり多い」となる確率が30%以上と見込まれる場合に発表される。

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