長崎市の中学生が、いじめ対策やまちづくりなどを議論する「中学生議会」の本会議がオンラインで開かれた。50年後の開港500周年に向けたまちづくりとして、海中トンネルを造り、新たな観光地をつくる案などを提案。全ての案を賛成多数で可決し、閉会した。今後、田上富久市長に提案する予定。
地方自治の仕組みを学び、市政に関心を持ってもらおうと2016年度から開き5回目。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止していた。
議会は4、14、20日の3日間。市立36校から代表して生徒会役員が“議員”として出席した。東西南北の地区で四つに分けられた各委員会で、提案内容の検討を進めてきた。20日は、各委員会がまちづくり案などを提案。海中トンネルのほか、長崎港の海中を走る掃除ロボットの開発なども上がった。
このほか例年採択している、いじめを無くすための取り組みとして、全市立中で標語をつくるなどの提案も賛成多数で可決した。
議長を務めた市立淵中3年の沖中陽音(はるね)さん(15)は「複数の発表者から意見を引き出す力を学んだ。将来は、経験や得た力を生かした職業に就きたい」と語った。
長崎開港500年へ「海中トンネル」を ”中学生議員”らが議案を可決
- Published
- 2021/10/29 12:00 (JST)
- Updated
- 2021/10/29 12:15 (JST)
© 株式会社長崎新聞社