〈衆院選〉新潟6区・選挙戦最終盤へ 「無党派票の拡大へ」梅谷守氏 票読み、掘り起こし 各陣営、攻防激しく

 衆院選は31日の投開票に向けて最終盤を迎えている。小選挙区新潟6区に立候補しているのは届け出順に、立憲民主党新人の梅谷守氏(47)、自由民主党前職の高鳥修一氏(61)、無所属新人の神鳥古賛氏(53)。各報道の事前調査などから政党公認候補が一歩も引かない選挙戦を展開。無所属新人は独自の訴えを街頭で連日展開している。最終盤での攻防が激しさを増し、候補者は懸命に支持を訴えると同時に、陣営は「票読み」と票の「掘り起こし」に神経をとがらせている。

 「激戦」を背景に、梅谷氏の選対本部は街宣活動のコースを組み直している。最終盤に当たり、大票田の上越市を主戦場として位置付けている。

梅谷守氏

 梅谷氏は、争点の一つとなっている経済対策をめぐり、「再分配から家計を温め、消費を促し、経済の好循環をつくる」と街頭で訴えている。時限的な消費税減税や所得税免除など、与党との違いを鮮明にする。持続化給付金の再支給にも触れている。

 場所を絞りながら行っている街頭演説では、国の地域医療構想の見直しや農業者戸別所得補償制度の復活なども訴えている。

 街宣中に梅谷氏は選挙カーの助手席を降りることがある。家から外に出てきた人らに駆け寄り、コロナ禍を踏まえた肘タッチをしている。

 最終盤では、野党共闘の支持層を固めるとともに、無党派層の取り込みを一層図る。山岸行則選対幹事長は「投票率がどれだけ上がるかがポイントになる」と話す。

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