大谷と会って話してみたい! 現役メジャー選手から続々称賛の声「20人が立ち止まって彼の打席を…」

他球団選手からも注目の的だった大谷(ロイター=USA TODAY Sports)

エンゼルスの大谷翔平投手(27)は28日(日本時間29日)に選手間投票による年間最優秀選手「プレーヤー・オブ・ザ・イヤー」とア・リーグ最優秀野手「アウトスタンディング・プレーヤー」を同時受賞し、さらにスポーティング・ニューズ誌の年間最優秀選手に選ばれた。

スポーティング・ニューズ誌(電子版)は「ものすごい、歴史的な20021年の大谷はMLB仲間から絶えず畏敬の念を抱かれた」と題した特集で、今季の大谷が投打の二刀流で見せたパフォーマンスがどれほど特別だったかを強調した。

大谷は6月30日(同7月1日)のヤンキース戦に「1番・投手」で出場。ロイヤルズのウィット・メリーフィールド内野手(32)はレッドソックス戦の試合開始が雷雨で遅れたため、チームメートとテレビで大谷の第1打席に見入っていたという。

メリーフィールドは「我々は彼の本塁打を期待していた。20人ものメジャーリーガーがまだ6月の試合で一人の打者の打席を立ち止まって見るなんてことはない」と証言。「彼が日々受けているプレッシャーは信じられないほど」と同情した。

昨年のナ・リーグMVP、ブレーブスのフレディ・フリーマン内野手(32)は「一人の野球ファンとして、大谷の素晴らしさを実感してほしい。彼がやっていることは二度と見られないかもしれない。私はバットを振るだけで疲れるのに、彼は大会レベルで両方をやっている」と二刀流の特別さを強調。同誌は「選手たちは特別なことを知っている。彼らは大谷にそれを見ている」とした。

その上で大谷とベーブ・ルースを比較。「大谷を語る上で必ずルースの名前が出てくる。ルースが二刀流に近い形でプレーしたのは1919年だけで、時代は違うが似たように活躍したシーズンだった」と野球の神様と同列とした。ただ、同誌の年間最優秀選手発表の際には「(大谷と)ルースの比較はもう終わりにしよう」と提言している。

特集の締めはエンゼルスのジョー・マドン監督の言葉。「メジャーの選手はかつてのヒーローに畏敬の念を抱いているが、現代に畏敬の念を抱いていることはめったにない。だが大谷は唯一無二であり、すべての賛美に値する」

大谷のプレーを見るためにメジャーリーガーたちがテレビの前に集まり、だれもが大谷と会って話をすることを楽しみにしている…。実際、今年のオールスター戦ではサインやツーショット写真を求められ続けた。同誌は「こうした仲間たちから大谷が投票されて受賞したのは驚くべきことではなかった」と結論付けた。

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