“平壌だけでない” 地域対抗で国全体の発展を 独自の発展計画を立てて競争

いま朝鮮では首都・平壌だけではない「全国の均衡的同時発展」が課題となっている。

経済や生活文化のレベルにおいて、地域格差をなくしていく。そのために、道(日本の県にあたる)、市・郡が独自の発展計画を立てて遂行していくことが求められている。

「全国の均衡的同時発展」を促すための道、市・郡の地域対抗競争も行われている。

今年3月に金正恩総書記の指導の下、初めて行われた市・郡党責任書記講習をきっかけに競争熱が高まり、農業、地方工業、教育をはじめとする地域の活動で多数の成果が生まれている。

地域対抗競争は道と市・郡それぞれのレベルで行われている。

元山製靴工場では引く続き生産を拡大している。(C)朝鮮新報

道レベルでは、「自力自強の騎手」として全国の手本となってきた江原道に次いで、最近は平安北道が頭角を表している。

平安北道では、地域の特性を活かした地域経済の発展に努めてきた。昨年には東来江貯水池、新義州青年野外劇場、泰川スッポン工場、香山郡野外スケート場、羊飼育場、イシモチ・フグ種畜場を新たに建設した。今年4月には、朝鮮の干拓地開墾史上、最大の洪建島干拓地が完工した。

治山治水のモデルとなっている平安北道雲山郡(C)朝鮮新報

市・郡レベルでは、元山市(江原道)、成川郡(平安北道)、雲山郡(平安南道)、長津郡(咸鏡南道))、クァイル郡(黄海南道)などが模範として多く取り上げられている。

朝鮮メディアは各道、郡の順位は「不変ではない」とし、自分の地域をより高く飛躍させるためいっそう奮起することを呼びかけている。

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