絶滅危機種サカツラガンの75%以上が朝鮮に飛来 平安南道文徳郡にある渡り鳥保護区で観察

朝鮮の平安南道文徳郡にある渡り鳥保護区で秋季移行期の鳥類生態に関する調査が行われ、絶滅危機種水鳥の群れが観察された。

 朝鮮中央通信が伝えたところによると、同地域で観察されたのは、65種に7万900余羽の鳥類。その中には世界的な絶滅危機種であるサカツラガン、ホシハジロ、ゴビズキンカモメ、カシラダカ、そして準絶滅危機種であるタイシャクシギ、トウネン、タゲリ、ミヤコドリなどが含まれる。

 特に注目されたのは、調査期間に5万1000余羽のサカツラガンが観察されたこと。これは世界に生息するサカツラガンの75%以上に達する。これまでの最高記録になるという。

5万1000余羽のサカツラガンが観察された。(C)朝鮮新報

 ガン―アヒル科に属するサカツラガンは、世界的にその羽数が6万8000余羽しかいない絶滅危機種だ。

 今回、文徳渡り鳥保護区でサカツラガンの群れが観察されたことで、同地域の自然地理的位置と渡り鳥生息条件の有利さが再度立証されたと朝鮮中央通信は伝えた。

 1995年に渡り鳥保護区に設定された文徳地区は、2018年に国際的に重要な湿地目録(ラムサール対象地目録)に登録された。

 そして、ラムサール協約に加盟し、東アジア・大洋州渡り鳥移動ルートの連結網地域に選定された。

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