ソフトバンク三軍制拡大で〝再々登板〟の小川三軍監督「王会長の熱を伝えていかんと」

小川史三軍監督(球団提供)

ソフトバンクは3日、新任コーチの入団会見をペイペイドームで行った。三軍制立ち上げ時の初代を含めて〝再々登板〟となる小川史三軍監督(61)も出席。「大変ですけど幸せだなと思っています」と、6年ぶりとなる現場復帰を喜んだ。

南海の血を引き継ぐ男。オールドファンを中心に、一軍を指揮する藤本博史監督(57)、森浩之ヘッドコーチ(56)らとともに大きな期待が寄せられている。「選手の〝根っこ〟の部分を育てたい。強い芯のある選手を育てたい。伝統に引きずられるのもよくないですが、新しいものを大事にしながら伝統も大事にしていきたい」。

来季以降、中年米の若い10代の選手も加えて三軍制を拡大する一大プロジェクトに本格着手するソフトバンク。現場責任者の小川三軍監督は「また新たな試みですが、プロだけではなく、球界全体を考えれば、野球界の底辺が広がるっていうのは我々野球人にとってはすごくいいこと。一番は(育成から)一軍戦力になることが大事なんですけど、いろんな意味合いがある。皆さんに成功と見てもらえるように、野球人口の拡大につながってくれればいいなと思っています」と熱意を語った。

3度目の三軍監督に意欲を燃やす中で活力となっているのは、王貞治球団会長(81)の存在がある。王会長は新たに「特別チームアドバイザー」の肩書が加わり〝現場復帰〟。小川三軍監督は、その野球熱に「会長が現場に来られてやってくださるのは、ありがたい。失礼かもしれませんが、会長の年齢であれだけの熱というのがあるっていうのは、我々にとってすごく励みになる。そういう熱を伝えていかんといけないと思っています」。常勝の原動力となってきた〝王道〟を今一度、現場に浸透させるべく一肌脱ぐつもりだ。

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