ジャンプ団体銅 感涙の葛西「リレハンメルより数倍うれしい」

【ロシア・ソチ17日(日本時間18日)発】ノルディックスキー・ジャンプ男子のラージヒル団体がルスキエゴルキ競技場(HS140メートル、K点125メートル)で行われ“レジェンド”葛西紀明(41=土屋ホーム)率いる日本(葛西、伊東大貴、竹内択、清水礼留飛)が銅メダルを獲得した。

悲願の金メダルはならなかったが、満身創痍(そうい)の日の丸飛行隊を引っ張った葛西は男泣き。早朝の日本列島を感動の嵐に包み、長野五輪以来16年ぶりにつかんだ団体のメダルの喜びをかみしめた。

以下は葛西との一問一答。

――銅メダルが決まると号泣した

葛西:めちゃ、泣きましたね。今日の朝から(光景を)イメージして、イメージしている時からすごい泣いてました。1本目飛んだ時も択や大貴の気持ちを考えると、涙が止まらなくて…。礼留飛も人一倍努力していたの知っていたし、若い後輩たちに絶対にメダルを取らせてあげたいって気持ちだったので、本当に泣きました。

――金メダルではなかったが

葛西:もちろん個人戦の成績から見ると、金メダルを狙える気持ちもありましたし「金メダルを取りたい」って言ってましたけど、メダルの色は関係なく後輩たちに取らせてやりたいって気持ちでした。ボクが個人メダルを取って自分のことのように喜んでくれたし、ボク一人だけじゃ本当に悔しいと思っていた。

――リレハンメル五輪の団体銀メダルと違う

葛西:全然違いますね。今回のほうが数倍うれしいです。リレハンメルは金メダルがほぼ手にあって落ちての銀メダル。悔しさのほうが大きかった。

――7度目の五輪を終えて

葛西:最高でしたね。何も文句言うところはないですし、満足です。

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