神奈川県人口、初の減少で黒岩知事 「コロナもいろいろな形で影響」

黒岩祐治知事(資料写真)

 神奈川県の黒岩祐治知事は4日の定例会見で、10月1日現在の県の人口総数が1958年の統計開始以来初めて前年同月比で減少したことについて、「本県の将来人口推計の傾向と一致しており、おおむね推計の範囲内だ」と述べた。

 人口減社会への転換期との見方には「この結果のみで県の人口がピークを迎えて今後減少が続いていくかは分からない」とし、「11月に公表される国勢調査の確定値や一定期間の推移を注視しながら分析していく」と説明。

 新型コロナウイルスの影響については「リモートワーク(の普及)で地方から神奈川に来ていた人が来なくなるなど、いろいろな形で影響はあると思う」と語った。

 10月1日現在の県の人口総数は923万9502人で、前年同月比909人減だった。

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