韓国のLGエナジーソリューション(LGES:LG化学の電池部門から分社)が米国の水素電気トラックメーカー「ニコラ」にバッテリーを供給する。
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ニコラは去る4日(現地時間)、米国証券取引委員会(SEC)に提出した四半期報告書で「先月20日にLGエナジーソリューションと長期供給契約を締結した」とし「2022年から2029年までトラックに搭載する追加バッテリーセルが供給される」と明らかにした。
ニコラは年間約1,000台の生産能力をドイツに建て、バッテリー電気トラック(BEV)「トゥレ(TRE)」の生産を進めている。来年初めにも米国市場でまず発売する予定だ。
ニコラの電気トラック「TRE」/NIKOLA
また、2023年に水素燃料電池車(FCEV)バージョンのトゥレの生産も始まる。トゥレ発売を目前にバッテリー需要に対応するためLGをパートナー社として選んだ。
LGエナジーソリューションは、米ゼネラルモーターズ(GM)とオハイオ州に第1工場(年間35GWh)、テネシー州に第2工場(年間35GWh)を建設している。ステランティスとも合弁工場を通じて年間40GWhを供給することにした。LG単独での工場増設計画(年35GWh)まで合わせれば、北米地域で2025年まで年間150GWhのバッテリー生産能力を確保することになる。
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