高校生平和大使 「認知度を高めたい」 諫早市長に決意を語る

平和大使としての決意を語る川端さん(左)ら=諫早市役所

 第24代高校生平和大使の結団式を前に、長崎県諫早市在住や市内の高校に在籍する新旧の4人が5日、同市役所に大久保潔重市長を訪問。コロナ禍の中、会員制交流サイト(SNS)での発信を強化したことを報告し、「平和への関心が高い若者はたくさんいる。自分たち(平和大使)の認知度を高めていきたい」と核廃絶に向けた取り組みへの決意を語った。
 市民団体の同大使派遣委員会は第24代平和大使に19都道府県の35人を選出。12月の広島での結団式を前に、本県の8人のうち、安野由布里さん(17)=県立長崎東2年=、川端悠さん(17)=長崎日大2年=、富﨑莉早さん(17)=鎮西学院2年=の3人と、第23代の大澤新之介さん(18)=同3年=が訪問した。
 新メンバー3人は「自分が考えたこと、みんなが知らないことをどんどん伝えていきたい」などと意気込みを語り、大澤さんは「コロナ禍だからこそできることを見つけて活動してきた」と振り返った。同行した派遣委の平野伸人共同代表は平和大使の募集に対し、近年は同市関係者の応募が多いとして「平和活動の中心は今や諫早。頼もしく感じている」と語り、活動への支援を求めた。
 平和大使らは13日、サッカーJ2のV・ファーレン長崎の試合に合わせ、同市のトランスコスモススタジアム長崎で核廃絶への署名を呼び掛ける。大久保市長は「貧困や差別を地道になくしていくことが平和につながる。一緒にそうした世の中をつくっていきたい」と応じた。

© 株式会社長崎新聞社