ヤンキースがアスレチックス・オルソン獲得に興味 強打好守の一塁手

年俸総額の削減を目指すアスレチックスが主力選手のトレード放出を検討していることが報じられるなか、ヤンキースは強打好守の一塁手であるマット・オルソンの獲得に興味を示しているようだ。メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシ記者や「SNY」のアンディ・マルティノ記者などが伝えている。ヤンキースは今季途中に左打ちの一塁手としてアンソニー・リゾーを獲得したが、シーズン終了後にFAとなっており、オルソンを獲得すれば安価で一塁をグレードアップすることができる。

現在27歳のオルソンはメジャー6年目の今季、156試合に出場して打率.271、39本塁打、111打点、OPS.911の好成績をマーク。2018年から2年連続でゴールドグラブ賞を受賞したように一塁の守備も上手く、今季も受賞こそ逃したものの、同賞のファイナリストに名を連ねていた。今季の年俸は500万ドルで、年俸調停期間2年目となる来季は1200万ドル前後まで上昇することが予想されているが、それでも実力を考えれば格安。リゾーとの再契約には年平均1500万ドル以上の複数年契約が必要との声もあり、より安価で、よりハイレベルな実力を持つオルソンは、ヤンキースにとって最高の補強ターゲットと言える。

ヤンキースは今オフのFA市場で大物遊撃手の獲得に動くことが確実視されており、たとえばオルソンとコリー・シーガーの獲得に成功した場合、グレイバー・トーレスは二塁、DJ・レメイヒューは三塁に入り、ジオ・ウルシェラとルーク・ボイトはトレード要員となるだろう。

「MLBパイプライン」が公開している球団別プロスペクト・ランキングでは、ヤンキースのトップ3にアンソニー・ボルプ(1位)とオズワルド・ペラザ(3位)という2人の遊撃手がランクイン。大物遊撃手の獲得に動くのであれば、この2人のプロスペクト遊撃手のうち1人はオルソンとのトレードで放出されることになるかもしれない。

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