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長崎県内の若者らが長崎の将来などを語り合う「NEXT長崎ミーティング」(県主催)が大詰めを迎えている。県は14日、本年度の最終回となる4回目を県政150周年記念イベントに合わせて開く。
10月上旬には、3回目がオンラインで開かれた。今回のテーマは「これからの長崎へ 私たちにできることって何だろう」。県内外の参加者26人は、長崎で実践していくアイデアを共有した。
五島市のデザイナー、加藤空武(そらん)さん(28)は「SNSでの発信も悪くないけれど、(長崎ミーティングの)有志メンバーで交換日記をしたい」と切り出した。メンバーには南島原、長崎、五島など県内各地のほか、北海道在住の県内出身者もいる。横断的に多様な視点を共有できる発想はメンバーの共感を呼んだ。「最終的に1冊にまとめると、市民、県民目線のガイドブックに載らない話が集まったものになるかも」と語った。
「ポケモンが好き」と熱弁する県職員の松永怜朗(れお)さん(32)は地域とポケモンがコラボし、ポケモンが地域を国内外にPRする会社、ポケモン(東京)の取り組みを紹介。長崎は猫が多いことから「『ニャース』とコラボして長崎をPRしたい」とユニークなアイデアを発表した。
長崎大多文化社会学部3年、安永智泰(ともひろ)さん(20)=島原市出身=は「役所だけではなく、自分たち若者も島原のことについて考え、積極的に関わることが大事」との熱い思いを述べ、「『島原若者サミット』を開きたい」と強調。既に開催のために自ら奔走しているそうだ。
ほかにも、Vチューバーの制作や県内キャンプ場の情報提供といったアイデアが出た。サポートメンバーで、総務省地域力創造アドバイザーの船木成記(しげのり)さんは「いろんな人がいろんなことをやれば、長崎全体が元気になっていく。時代と社会、地域性をうまく編集しながら、プロジェクトの賛同者を増やしていけるといいね」とコメントした。
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本年度最終回は14日午後3時40分から、これまでのミーティング内容や取り組みを紹介、「150周年を迎えた長崎の未来について」をテーマにトークセッションを行う。発表の様子は動画投稿サイト「ユーチューブ」でライブ配信する。問い合わせは県政策企画課(電095.895.2073)。