ベテラン右腕・ソリアが現役引退へ 通算773試合登板のリリーバー

37歳のベテラン救援右腕ホアキム・ソリアが現役引退を決断したようだ。代理人のオスカー・スアレスが明らかにした。メキシコ出身のソリアはルール5ドラフトでロイヤルズに加入してメジャー定着。2年目には早くもオールスター・ゲームに選出されるほどの大活躍を見せ、「ルール5ドラフトの成功例」の代表格とも言える選手である。オールスター・ゲームに2度選出され、ポストシーズンにも4度出場したが、1度もワールドシリーズの舞台を経験することはできなかった。

2001年10月にドジャースと契約するも2004年10月に解雇されたソリアは、2005年シーズンをメキシカンリーグでプレーし、同年12月にパドレスと契約。2006年12月のルール5ドラフトでロイヤルズに指名され、メジャー昇格への道が拓かれた。1年目から62試合に登板して2勝3敗17セーブ、防御率2.48をマークする活躍を見せ、翌年には完全にクローザーに定着。メジャー最初の5年間で298試合に登板し、13勝15敗160セーブ、防御率2.40の好成績を残した。この間、2008年と2010年にオールスター・ゲームに選出されている。

ところが、2012年はトミー・ジョン手術により全休。シーズン終了後にFAとなり、2013~15年はレンジャーズ、タイガース、パイレーツでプレーしたため、ロイヤルズの2014年のリーグ優勝と2015年のワールドシリーズ制覇を経験することはできなかった。2016年から古巣ロイヤルズに復帰して2年間プレー。その後はホワイトソックス、ブリュワーズ、アスレチックスに在籍し、今季はダイヤモンドバックスとブルージェイズの2球団合計で41試合に登板して自己ワーストの防御率5.06に終わった。

タイガース時代の2014年、パイレーツ時代の2015年、ブリュワーズ時代の2018年、アスレチックス時代の2020年と4度のポストシーズンを経験したが、合計14試合に登板して防御率10.13と実力を発揮できず。9チームでプレーしたメジャー生活14年の通算成績は773試合(うち先発1試合)で36勝45敗229セーブ、110ホールド、防御率3.11となっている。

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