県内の食品メーカーから発生する食品ロス削減に向けて新潟県庁舎内に食品ロス削減無人販売機「fuubo(フーボ)」を設置

新潟県庁舎内に設置された食品ロス削減無人販売機「fuubo(フーボ)」

新潟県は12日、県内の食品メーカーから発生する食品ロス削減に向けて県庁舎内に食品ロス削減無人販売機「fuubo(フーボ)」を設置した。

持続可能な社会の実現に向けて国際的な課題となっている食品ロスの削減のため、みなとく株式会社(東京都)が提供する食品ロス削減無人販売機「fuubo」を県庁舎の西回廊2階(旧一般食堂前)に設置したもので、県内食品メーカーから提供される品質的には問題ないが納品期限などの理由により販売が難しくなった商品を販売する。

同販売機の設置は、都内の郵便局やカフェ、JR名古屋駅などに次いで全国9か所目。自治体庁舎への設置は全国初となる。

納品期限・販売期限切れなど、通常の流通経路での販売が難しい食品を、みなとくが買い取り、無人販売機で販売する。商品提供元の食品メーカーは随時拡充予定。

みなとくは、食品ロスを削減するソリューションを開発・提供していて、独自開発した冷蔵機能付きの無人販売機は、非対面・非接触、キャッシュレスにて24時聞さまざまな商品を販売することができる。

また販売機には商品などを購入したユーザーのみ扉を開けることができる電子ロック機能が搭載されているほか、販売機内に設置された防犯カメラによって、安心して買い物ができるようになっている。

利用方法は、公式の専用サイトから、購入場所・商品を選択し商品を購入。代金の支払いが完了すると、購入者ヘワンタイムキーが案内される。その後、購入場所として指定した「みんなのbox」に印字されたQRコードをスマートフオンで読み込み、ワンタイムキーを入力すると、電子口ックが解錠され、商品を取り出すことができる。

一方、新潟県食品流通課によると、食品ロスは全国で600万トン、新潟県内で9万トンがあると推計されている。このため、県では新潟県食品ロス削減推の作成に向けて検討を進めている。こうしたなか、みなとくから提案があり設置に至ったという。

を購入したユーザーのみ扉を開けることができる電子ロック機能が搭載されている

みなとく株式会社の沖杉大地代表取締役社長

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