京三製作所、9月中間決算は黒字転換 本社工場火災の保険金で特別利益

 信号システム大手の京三製作所(横浜市鶴見区)が12日発表した2021年9月中間連結決算は、純損益が46億3100万円の黒字(前年同期は7億5200万円の赤字)だった。1月に本社工場で発生した火災に関連し、保険金約70億円を特別利益に計上した。

 売上高は前年同期比0.5%増の251億400万円、営業損益は7億8300万円の赤字(同11億円の赤字)に改善した。主力の信号システム事業は国内の大型案件減少で苦戦したが、半導体市場の需要拡大で製造装置用製品の販売が伸長。収益を押し上げた。

 同社は同日、22年3月期の連結業績予想を修正し、売上高を750億円から710億円に、営業利益を40億円から32億円に引き下げ、最終利益を80億円から118億円に引き上げた。火災の保険金は、通期で約127億円の計上を見込む。

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