今季107勝のジャイアンツ キャプラー監督と2024年まで契約延長

日本時間11月13日、ジャイアンツはゲーブ・キャプラー監督との契約を2024年まで延長したことを発表した。キャプラーは2019年11月に3年契約を結んでジャイアンツの第39代監督に就任しており、来季が契約最終年だったが、残り1年の契約に置き換わる形で新たに3年契約を結んだものとみられる。今季のジャイアンツは開幕前の予想を覆す快進撃を見せ、球団新記録かつ今季メジャー最多となるレギュラーシーズン107勝をマーク。今季最大のサプライズチームとなり、宿敵ドジャースの地区9連覇を阻止した。

現在46歳のキャプラーは、ジャイアンツを予想外の快進撃に導いたことを高く評価され、ブリュワーズのクレイグ・カウンセル監督、カージナルスのマイク・シルト前監督とともにナ・リーグ最優秀監督賞のファイナリストに選出。最終的な受賞者は日本時間11月17日に発表される予定だが、ほぼ間違いなくキャプラーが選ばれるだろう。

フィリーズの監督を務めた2年間は合計161勝163敗(2018年80勝82敗、2019年81勝81敗)と期待通りの結果を残せなかったキャプラーだが、世界一3度の黄金期のあとの過渡期にあったジャイアンツの監督に就任すると手腕を発揮。短縮シーズンの2020年は負け越した(29勝31敗)ものの、シーズン終盤までポストシーズン進出の可能性を残し、今季は一気に大躍進を遂げた。

ジャイアンツは今季の最優秀エグゼクティブに選出されたファーハン・ザイディ編成本部長と2023年までの5年契約を結んでおり、ドジャースのフロントオフィス時代から付き合いのある両者が今後もジャイアンツを牽引していくことになる。

バスター・ポージーの現役引退という大きな出来事があり、ケビン・ゴーズマン、アンソニー・ディスクラファーニ、アレックス・ウッド、ジョニー・クエイトと4人の先発投手がFAとなっている今オフのジャイアンツ。来季キャプラーが率いるチームがどんな陣容になるか注目したい。

© MLB Advanced Media, LP.