ヤンキース・ジャッジ「ヤンキースでキャリアを終えることが目標」

アーロン・ジャッジ(ヤンキース)は「どんなことが待っているかはわからない」としつつも、常に「生涯ヤンキース」を望んでいることを明言している。2度目のシルバースラッガー賞を受賞したジャッジは、オンラインでの質疑応答に出席し、ヤンキースへの「愛」を改めて強調。「ヤンキースの一員としてキャリアを終えることは、僕の願いであり、目標でもある。もし僕に決定権があるならば、次の10年間は間違いないくヤンキースでプレーするよ」と述べた。来季終了後にFAとなるため、今後の動向が注目される。

ブライアン・キャッシュマンGMは、今週カリフォルニア州カールスバッドで行われたGM会議に出席し、契約延長の可能性についてまだジャッジ側と話をしていないことを明らかにした。「彼は特別な選手だ。だから、(契約延長は)間違いなく特別なケースになる。今後どうなっていくかを予想したり、予言したりすることはできない。でも、彼が今チームにいてくれることには満足している。それは間違いないよ」とキャッシュマン。ヤンキースは自軍の選手がFAになる前に長期の契約延長を結ぶケースはあまり多くなく、近年ではアーロン・ヒックスとルイス・セベリーノに長期契約を与えたものの、故障が相次ぎ、成功したとは言えない。そうした事情もあり、ジャッジとの契約延長にも慎重な姿勢を見せている。

来年4月に30歳の誕生日を迎えるジャッジは、新人王を受賞した2017年以来4年ぶりに大きな故障のないシーズンを過ごし、148試合に出場して打率.287、39本塁打、98打点、OPS.916の好成績をマーク。守備面でも見事な働きを見せ、ゴールドグラブ賞ではファイナリストから漏れたものの、フィールディング・バイブル賞を受賞した。今季の年俸は1000万ドル強だったが、年俸調停期間の最終年となる来季は1700万ドル前後まで上昇することが予想されている。

「ヤンキースのファンは僕のことを仲間として扱ってくれる。それを考えると、他にプレーしたい場所などない。ヤンキー・スタジアムでプレーする機会を得て、毎日満席で大勢のファンが応援してくれるなんて素晴らしいことだ。夢が叶ったんだよ」と語るジャッジ。ヤンキースのフロントオフィスはジャッジとの長期契約にどんな判断を下すのだろうか。

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