俊足好打のマーテイに6球団以上が興味 今季メジャー最多47盗塁

「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者によると、アスレチックスからFAとなった俊足好打の中堅手スターリング・マーテイに対してアストロズが興味を示しており、すでに代理人との話し合いを行ったようだ。マーテイはクリス・テイラーとともにFA市場における中堅手補強のベストの選択肢となっており、ドジャースからクオリファイング・オファーを提示されているテイラーに対し、マーテイは同オファーの対象でないのも魅力。「マイアミ・ヘラルド」のバリー・ジャクソン記者によると、マーテイには6球団以上が興味を示しているという。

現在33歳のマーテイは長年にわたってパイレーツの正左翼手ないし正中堅手として活躍し、オールスター・ゲーム選出1度(2016年)、ゴールドグラブ賞2度(2015~16年)などの実績を誇るオールラウンドな外野手。ここ2年間はダイヤモンドバックス、マーリンズ、アスレチックスでプレーし、今季は120試合に出場して打率.310、12本塁打、55打点、47盗塁、OPS.841の好成績をマークした。47盗塁はメジャー最多だったが、リーグを跨いで途中移籍したため、盗塁王のタイトルは獲得できず。マーリンズで記録した22盗塁はナ・リーグ5位、アスレチックスで記録した25盗塁はア・リーグ6位だった。

アストロズは昨オフにジョージ・スプリンガーが退団したあと、若手選手でその穴を埋めており、今季はマイルズ・ストロー、チャス・マコーミック、ジェイク・マイヤーズらが起用された。レギュラーを固定できなかった中堅にマーテイを加えることができれば、球界屈指の強力打線はさらに強化される。

マーテイにはアストロズ以外にもフィリーズ、メッツ、マーリンズ、ヤンキースなどが興味を示していることが報じられている。マーリンズは今季途中にマーテイとの契約延長を試みたものの、交渉が不調に終わり、トレード・デッドラインで放出したという経緯がある。再びマーテイを獲得すべく、すでにオファーを提示しているようだ。なお、ジャクソン記者は「多くの球団が興味を示しているものの、マーテイの決断が迫っているわけではない」と伝えている。

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