大谷翔平が帰国後初会見 来季以降の二刀流継続に「もっともっと高くいけると思っている」 

記者会見を行った大谷翔平(東スポWeb)

エンゼルス・大谷翔平投手が15日、東京都内の日本記者クラブで会見を行った。

帰国し自宅での隔離期間を経て、この日の会見に臨んだ。二刀流として大ブレイクした今季を振り、対戦して最も印象に残った投手について問われ「ピッチャーはオールスターで対戦したシャーザー選手(当時ナショナルズ、現ドジャース)。ずっと僕がもっともっと若い時から見ていた。いつか勝ってみたいなと思っているピッチャーだったので印象にあるかなと」とコメント。打者に関しては「どのバッターも素晴らしい。もちろんゲレーロ選手(ブルージェイズ)もペレス選手(ロイヤルズ)も」と述べ、今季本塁打王争いにおいて最後までしのぎを削ったライバル2人の名前を挙げたものの「この1人っていうのはなかなか難しい」とした。

今季終了後も選手間投票で選出される「年間最優秀選手」と「アメリカン・リーグ最優秀野手」をダブル受賞。さらにア・リーグのDH部門で「シルバースラッガー賞」にも選出されるなど受賞ラッシュが続いていることには「有難いなと思っている。個人的には来年以降、もっともっとそういった賞をいただけるように頑張って切り替えていきたいなと思っている。今年やってきた数字を評価してもらえるのは嬉しいこと」。また、自身が今季のメジャーリーグMVP(最優秀選手・日本時間19日発表)の最有力候補となっていることから「どこで発表を待つのか」との質問も向けられたが、これには「どこなんでしょうね。分からないです」と白い歯をのぞかせて言葉を濁した。

また、プロ入りした日本ハム時代からエンゼルスでも継続する二刀流については「(日本にいた時と米国でやることは)変わらない。ただ1年目でやるにあたっては米国のほうが、もちろん懐疑的な声もあったとはいえ、受け入れてくれる器というか、そういうふうなのものは広いなと感じた。どちからかというと日本の1年目のほうが、幅としては狭かったという印象が強い。今は何も気にすることなく結果を出すだけなので、そういう意味では変わったかもしれない」と語った。今後の二刀流継続にも「ここまで頑張ってきましたし、もっともっと高くいけると思っている。まだまだ頑張りたい」と力強く宣言した。

そして、二刀流の先駆者であるベーブ・ルース氏と比較されることにも言及。「比較していただけるだけでとても光栄なこと。もちろん残した数字だけではない方だと思っているし、そこが一番すごい。そういうふうにいつまでも一番覚えてもらえる選手というのは、なかなかいない。そこが選手として目指すべきところの1つ。実際にやっているところは見たことはないが、多くの方が知っている。凄いことだと思っている」とルース氏に敬意を示しながら言葉を並べた。

一方で会見では「家庭を持つタイミング」について問われる一幕もあった。すると大谷は「タイミングですか…。タイミングは特に考えていないですかね。良きタイミングでというか。そうなるようにしかならないものだと思っているので。はい…。今のところはまだまだ先じゃないかなと思っている」と苦笑いしながら胸の内をさらし、会場からの笑いを誘っていた。

© 株式会社東京スポーツ新聞社