積極補強が予想されるタイガース 左腕・ロドリゲスと5年契約へ

再建モードから勝負モードへの移行期にあり、今オフの積極予想が予想されているタイガースがまず1人、大物FA選手の獲得に成功した。メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、タイガースはレッドソックスからFAとなった先発左腕エドゥアルド・ロドリゲスと5年7700万ドルの大型契約で合意。ロドリゲスはレッドソックスからクオリファイング・オファーを提示されていたが、同オファーを拒否したことが報じられていた。

「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者によると、今回の5年契約でロドリゲスに保証されるのは7700万ドル。これとは別に300万ドルの出来高が設けられているという。また、2年目のシーズン終了後(要するに2023年オフ)にオプトアウト(契約破棄)できる権利も盛り込まれているようだ。さらに、「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者は、一部の球団に対するトレード拒否権が付属していることを報じている。

現在28歳のロドリゲスは、2019年に自己最多の203回1/3を投げ、19勝6敗、防御率3.81、213奪三振という好成績を残したものの、昨季は新型コロナウイルス感染に起因する心筋炎で全休。しかし、今季は見事に復活を遂げ、157回2/3を投げて13勝8敗、防御率4.74、185奪三振をマークした。メジャー6年間で規定投球回到達わずか1度、通算防御率4点台(4.16)という数字には不安が残るが、28歳という若さや奪三振率の高さ(通算9.37)が5年契約につながったようだ。

メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシ記者は、2013~15年にレッドソックスで投手コーチを務めていたフアン・ニエベスが今季からタイガースで投手コーチ補佐を務めていることを指摘。メジャー1年目のスプリング・トレーニングでお世話になったニエベスの存在がタイガース移籍の決め手となった可能性はある。ロドリゲス争奪戦にはレッドソックス、ブルージェイズ、エンゼルスなどが加わっていたが、ロドリゲスは勝負モードへの移行を進めるタイガースを新天地に選んだ。

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