メッツがエプラーにGM職をオファー 2020年までエンゼルスGM

「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、フロントオフィスの新たなリーダー(GMもしくは編成本部長)探しを続けているメッツは、前エンゼルスGMのビリー・エプラーにGM職をオファーしたようだ。一時は元ナショナルズGM補佐で現在は弁護士のアダム・クロミー氏が最有力候補に浮上していたが、その後「SNY」のアンディ・マルティノ記者がエプラーが有力候補となっていることを報じていた。難航を極めたメッツのGM探しは、ようやくクライマックスを迎えようとしている。

エプラーはコネチカット大学を卒業後、NFLのワシントン・レッドスキンズでインターンを経験し、2000年にスカウトとしてロッキーズに入団。2004年オフにヤンキースへ移り、ブライアン・キャッシュマンGMの下で順調に出世し、2011年オフにはGM補佐まで昇格した。このとき、エンゼルスのGMの面接を受けていたが、選ばれたのはジェリー・ディポート(現マリナーズGM)。2014年8月にはパドレスのGMの面接を受けたが、A・J・プレラーが選ばれ、2014年9月にはダイヤモンドバックスのGMの面接を断っている。

2015年オフ、ディポートがエンゼルスのGMを辞任すると、エプラーは再び面接を受け、GM就任が決定。マイク・トラウト中心のチーム作りを進め、大谷翔平、ジャスティン・アップトン、アンソニー・レンドン、アンドレルトン・シモンズらを獲得したが、5年間で1度もポストシーズンに進めなかったどころか、勝率5割以上のシーズンすら1度もなく、2020年シーズン終了後に解任された。

なお、メッツは来季限りでブリュワーズとの契約が切れるデービッド・スターンズ編成本部長にフロントオフィスのリーダーを任せたいと考えていることが報じられている。今オフもスターンズの引き抜きを画策したものの、ブリュワーズから面接の許可を得られず失敗。ブリュワーズはスターンズとの契約を延長する方針であり、スターンズの引き抜きは困難を極めそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.