篤志家の浄財10億円で給付型奨学金 逗子市、大学就学対象の制度創設へ

逗子市役所

 逗子市は17日、大学就学のための給付型奨学金制度を創設すると発表した。教育財団事業などに取り組む同市出身の渡邉利三さん(72)=米国在住=が制度創設を条件に10億円を寄付し、市が一般財団法人を設立して奨学金給付事業を行う。

 渡邉さんの意向を受け、対象者は経済的理由により就学困難な市内在住者で、国内外を問わずリーダーとして活躍する高い志を持ち、文部科学省指定のスーパーグローバル大学37大学などへ進学した学生とした。

 初年度は来年4月に大学に入学する学生5人に、返還義務のない給付型で年間72万円を支給する。同2月ごろから募集・選考を始め、7月上旬に決定。高校の成績や世帯収入400万~500万円以下などの申請資格を予定している。

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