核禁条約締結国会議 オブザーバー参加を 長崎市長ら、きょう首相に初要請

 長崎市の田上富久市長と広島市の松井一実市長は、18日に首相官邸で岸田文雄首相と面会し、核兵器廃絶に向けた取り組みを要請する。来年3月開催予定の核兵器禁止条約第1回締約国会議へのオブザーバー参加を求める。同条約に関連し、長崎市長が首相に直接要請するのは初めて。
 17日、市役所で取材に応じた田上市長は、来年1月に核拡散防止条約(NPT)再検討会議も控えていることに触れ、「被爆地(広島県)出身の首相らしい第一歩を示してもらいたい」と期待を寄せた。
 核保有国と非保有国の「橋渡し役」を務めるという日本政府の方針には「言葉に実態を持たせていく行動を」と注文。締約国会議を「1回目の重要な会議」としてオブザーバー参加を求める考えを強調した。
 18日は平和首長会議(会長・松井市長、副会長・田上市長)の国内加盟都市会議としても要請文を提出する。

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