FAのコレアがヒンチ監督と食事 タイガース移籍は実現するのか

日本時間11月19日、アストロズからFAとなったカルロス・コレアがアストロズ時代の恩師、AJ・ヒンチ(現タイガース監督)とヒューストンのレストランで食事をしている写真がSNSで出回り、大きな注目を集めた。タイガースのアル・アビラGMやコレアの代理人が参加しているわけではなく、友人同士の単なる食事会だと思われるが、複数のメディアでタイガースがコレア獲得の本命に挙げられていることも事実。エドゥアルド・ロドリゲスと5年契約を結ぶなど、積極的な動きを見せているタイガースはコレア獲得に動くのだろうか。

2015年にメジャーデビューしたコレアは、2019年までヒンチの下でプレー。サイン盗み問題により1年間の職務停止処分を受けたヒンチは、2019年シーズン限りでアストロズを去り、今季からタイガースの監督を務めている。アレックス・ブレグマンやジョージ・スプリンガーなど、多くの選手と親密な関係を築いているヒンチだけに、コレアのFAの動向と関係なしに食事の場を設けていたとしても決して不思議ではない。しかし、タイガースは遊撃手の補強を目指していることが報じられており、コレアとヒンチの食事会が大きな注目を集めるのは当然のことと言えるだろう。

メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシ記者によると、遊撃手の補強を目指すタイガースのアビラGMは、すでにコレア、コリー・シーガー、マーカス・セミエン、トレバー・ストーリー、ハビアー・バイエズ、クリス・テイラーという6人のFA遊撃手の代理人との面会を行ったという。コレアだけにターゲットを絞ったわけではなさそうだが、遊撃手補強に対する強い意欲がうかがえる。

タイガースは今オフ、レッズとのトレードで正捕手候補のタッカー・バーンハートを獲得し、若手ばかりが並ぶ先発ローテーションには5年7700万ドルの大型契約でロドリゲスを補強。再建期の終わりを迎え、勝負モードに移行しつつあるなかで、積極的な動きを見せている。デトロイトでコレアとヒンチの「再会」が実現する可能性は十分にありそうだ。

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