長崎市が「世界新三大夜景」に再認定 演出照明など努力評価

「世界新三大夜景」に再認定された長崎市の夜景=稲佐山山頂展望台

 国内外で夜景観光に携わる官民の関係者が集まる「世界夜景サミット」が19日、長崎市尾上町の出島メッセ長崎で開かれ、「世界新三大夜景」に長崎市とモナコ、上海が選ばれた。長崎市は2012年に続き再認定となる。
 夜景観光コンベンション・ビューロー(丸々もとお代表理事)主催。これまで「日本夜景サミット」は開催していたが、国内外の関係者を集めたサミットは初めて開いた。
 世界新三大夜景は12年に創設し、10年をめどに再度選ぶことにしていた。複数の場所から鑑賞できることやアクセス面、関係機関の夜景観光への取り組みなど11項目を評価の基準として、検定に合格した「夜景観光士」約6100人が投票。20都市に絞り込んで決選投票し、3都市を決めた。

田上市長(右から2人目)ら、「世界新三大夜景」に認定された都市の代表者。左は丸々代表理事=長崎市、出島メッセ長崎

 長崎市では12年の認定以降、稲佐山中腹と山頂を結ぶスロープカーの運行開始や、ハートや星座の形が浮かび上がる夜景の演出照明などに取り組んでいた。田上富久市長は取材に「美しさだけでなく、夜景を磨いていく努力も認めてもらったことに感謝したい。世界のレベルは高いので、よりよい夜景を提供できるように努力したい」と語った。
 日本国内と10の国・地域から計約150人が参加。各都市の夜景観光の取り組みの報告があったほか、代表者全員で「夜景資源を生かし、観光業界の活性化を目指す」とする共同宣言をした。


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