ジャイアンツもマーテイ獲得に興味 少なくとも7球団による争奪戦

アスレチックスからFAとなったスターリング・マーテイを巡り、激しい争奪戦が繰り広げられている。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者によると、今季メジャー最多の107勝を記録したジャイアンツがマーテイの獲得に興味を示しているようだ。これで少なくともジャイアンツ、フィリーズ、アストロズ、ヤンキース、メッツ、レンジャーズ、マーリンズの7球団による争奪戦となった。ヘイマン記者は「今季の活躍が争奪戦を生んだ。11月中に契約が決まる可能性もある」と伝えている。

現在33歳のマーテイは、今季マーリンズとアスレチックスで合計120試合に出場し、打率.310、12本塁打、55打点、47盗塁、OPS.841の好成績をマーク。リーグを跨いで移籍したため、盗塁王のタイトルを手にすることはできなかったが、47盗塁は今季メジャー最多の数字だった。デビューから10年連続で2ケタ盗塁をマークしているスピードに加え、3割前後の打率を期待できる打撃、ゴールドグラブ賞2度の守備力も兼ね備えており、今オフのFA市場における最高の中堅手と言われている。

今オフのジャイアンツは、正捕手バスター・ポージーが現役引退を表明しただけでなく、今季途中に獲得したクリス・ブライアントがFAとなり、打線の補強が課題の1つとなっている。すでにブランドン・ベルトがクオリファイング・オファー受諾をして残留が決まったものの、ポージーやブライアントの穴は埋まっていない。マーテイ以外にもレッズからFAとなったニック・カステヤーノスに興味を示していることが報じられている。

今季のジャイアンツは巧みなプラトーン起用で選手を使い分け、中堅ではスティーブン・ダガーの66試合、オースティン・スレイターの39試合を筆頭に、7選手がスタメン出場。中堅手全体で記録したOPS.748はリーグ4位の数字だったが、マーテイ獲得によるグレードアップを検討しているようだ。

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