ブリュワーズが控え捕手を確保 セベリーノと1年190万ドルで合意

「ESPN」のジェフ・パッサン記者によると、ブリュワーズはオリオールズからFAとなったペドロ・セベリーノと1年190万ドル(+出来高40万ドル)で合意したようだ。ブリュワーズは過去3シーズンにわたって控え捕手を務めていたマニー・ピーニャがFAとなり、ブレーブスと2年契約。ピーニャに代わる控え捕手の確保が急務となっていた。正捕手オマー・ナルバイエズは左打者のため、右打者のセベリーノは相手の先発投手が左腕の試合でスタメン出場することが多くなると思われる。

現在28歳のセベリーノは、今季オリオールズで113試合に出場し、打率.248、11本塁打、46打点、OPS.690を記録。2019年6月4日のレンジャーズ戦で1試合3本塁打をマークするなど、打率や出塁率は低いものの、パンチ力には定評がある。守備はお世辞にも上手いとは言えず、捕逸は2年連続リーグワースト。守備防御点も短縮シーズンの昨季こそ+1を記録したが、2019年は-12、今季も-9と低迷した。とはいえ、このオフはFAの捕手市場が「不作」のため、セベリーノでも市場で上位クラスの捕手となっていた。

セベリーノは来季が年俸調停期間2年目のシーズンとなり、年俸は今季の182万5000ドルから310万ドル前後へ上昇することが予想されていたが、オリオールズはトップ・プロスペクトのアドリー・ラッチマンのメジャー昇格を控えているため、セベリーノに300万ドル以上の年俸を支払う必要はないと判断。セベリーノをロースターの40人枠から外してマイナー降格を命じ、セベリーノはそれを拒否してFAとなった。

今季のセベリーノは左腕に対して打率.293、7本塁打、20打点、OPS.818の好成績をマーク。正捕手ナルバイエズは左腕を苦手(今季は打率.152、1本塁打、7打点、OPS.434)としているため、ブリュワーズにとって格好のプラトーン要員ということになりそうだ。

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