韓国の武器輸出交渉が好調...戦闘機(スロバキア)装甲車(豪州)対空ミサイル(UAE)で契約間近

韓国企業らによる大型武器輸出の交渉が進んでいる。

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韓国メディアなどによると、KAI(韓国航空宇宙産業)は今月初め、スロバキア国営防衛企業LOTN社と5億ドル(約571億円)規模のFA-50輸出のための産業協力業務協約(MOU)を締結した。これにより、LOTNとスロバキアの高等訓練機および軽攻撃機獲得事業にFA-50参加のための産業協力方案を議論する予定だ。スロバキアは老巧化した高等訓練機L-39の交換を検討中であり、FA-50を有力な後継機の一つと考えている。

韓国の防衛企業ハンファディフェンスはドイツのラインメタルと5兆ウォン(約4800億円)規模と推定されるオーストラリアの次世代装甲車の最終事業者選定の座を争っている。早ければ来年上半期中に最終事業者が決定される見通しだ。これに関連して、ハンファディフェンスは先月オーストラリア軍の要求事項を反映した最終案を公式に受け入れたことが分かった。

同じく韓国の防衛企業であるLIGネクスワンとUAE(アラブ首長国連邦)政府の間で進めている4兆1500億ウォン(約4000億円)規模の韓国産中距離地対空ミサイル(M-SAM・天宮)供給契約についても、早ければ今年末から来年初め頃に正式に決まる予定だ。同報道を受け、18日に同社の株価は約20%も急騰している。

中距離地対空ミサイル「天弓」

韓国のファイナンシャルニュースは21日、「このように最近、防産業業界の輸出契約成就の期待感が大きくなっているのは、2000年代初頭から進めてきた防衛産業の武器システム国産化作業が光を見ているからだ」と指摘した。

同紙は「輸入武器システムの場合、事後の輸出に制約が多く発生するが、武器システムを国産化し、輸出国の要求に柔軟な対応が可能になった」とし「輸入国からすれば、最新の武器システムを合理的な価格で購入できるだけに、今後も持続的な輸出が期待される」と説明した。

他にも、マレーシアが1兆ウォン(約960億円)で戦闘機導入事業を進めているが、韓国がインドと有力納入候補者として残っている。また、イラクの防空システムの受注も狙っていると伝えられる。

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