地方議会の活動を知ってもらおうと、神奈川県の秦野市議会は20日、地元の高校生や同市出身の大学生らとの意見交換会を初めて開催した。「地元愛の醸成」をテーマに議論を交わし、秦野の魅力を効果的に発信するアイデアや意見が出され、市議からは「新たに気付かされたり、学んだりすることも多かった」との声が上がった。
意見交換会は市議会基本条例に基づく活動の一環で、この日は総務常任委員会の市議8人と地元の高校生団体「E4」と、そのOB・OG7人が参加した。
始めに議員からは日々の仕事内容や、来年1月から導入する定例会の閉会期間をなくす「通年議会」などについて説明。その後、若者と議員がペアを組み意見交換をした。
「若年層よりも、秦野に住む親世代に地元愛を持ってもらうことの方が重要」「『鯖江市役所JK課(女子高生を中心にまちづくり活動を行う福井県鯖江市の市民協働推進プロジェクト)』の秦野版がほしい」といった若者からの斬新な意見や要望が出され、市議からは「こちら側が学ぶことの方が多い」とメモを取っていた。