エンゼルスが左腕・ループを獲得 2年1700万ドル、今季防御率0点台

日本時間11月23日、エンゼルスはメッツからFAとなった救援左腕アーロン・ループを獲得したことを発表した。契約条件は2年1700万ドルで、2022年と2023年の年俸が各750万ドル、2024年は年俸750万ドルの球団オプション(またはバイアウト200万ドル)となっている。現在33歳のループは、今季メッツで65試合に登板して防御率0.95という自己最高の成績をマーク。なお、ロースターの40人枠を空けるために、左腕ヘクター・ヤンがDFAとなった。

先発ローテーションに1年2100万ドルでノア・シンダーガードを獲得したエンゼルスが、今度はブルペンにメッツからFAとなった投手を加えた。ループは今季メッツで65試合(うち2先発)に登板して56回2/3を投げ、6勝0敗、17ホールド、防御率0.95、57奪三振をマーク。4月に防御率0.00を記録したあと、5月に4.70と崩れたものの、6月は0.00、7月は0.87、8月は0.82、9月は0.00と抜群の安定感を誇った。右打者の被打率.211に対し、左打者を被打率.167に抑えている。

ループは2009年ドラフト9巡目(全体280位)指名でブルージェイズに入団し、2012年7月にメジャーデビュー。2013年に64試合で防御率2.47、2014年も71試合で防御率3.15を記録し、ブルペンの一角を担って活躍したが、それ以降は安定感を欠くシーズンが続き、2018年途中にフィリーズへトレードされた。2019年は左肘痛もあってパドレスでわずか4試合の登板に終わったものの、2020年はレイズで24試合に登板して防御率2.52と復活。そして、今季はメッツで素晴らしい活躍を見せた。

シンダーガード獲得時点でペイロールは1億5000万ドル前後となり、ペイロールが今季と同レベルと仮定した場合、残り3000万ドルほどしか使えないことになるが、そのうち750万ドルをループに投入。今後は守護神ライセル・イグレシアスとの再契約、さらなる先発投手の獲得などを目指すものとみられる。なお、エンゼルスが再契約を狙うと予想されていたアレックス・カッブはジャイアンツとの交渉が進展中であることが報じられている。

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