レッズがグレイ放出か カスティーヨとマーリーは放出の意思なし

年俸総額削減のために主力選手のトレード放出を行う可能性があるとみられているレッズだが、「ESPN」のバスター・オルニー記者によると、なかでも先発右腕ソニー・グレイの放出に向けて積極的に動いているようだ。レッズはグレイと4年3800万ドルの契約を結んでおり、球団オプションを含めると2023年シーズンまで(=あと2年)保有することができる。一方、先発ローテーションの一角を担うルイス・カスティーヨとタイラー・マーリーについては、他球団の幹部に対して放出の意思がないことを通達しているという。

現在32歳のグレイは、今季26試合に先発して135回1/3を投げ、7勝9敗、防御率4.19、155奪三振を記録。アスレチックス時代に先発ローテーションの中心として活躍し、ヤンキース移籍後に成績を落としたあと、レッズに加入した2019年に11勝8敗、防御率2.87、205奪三振の好成績でキャリア2度目のオールスター・ゲーム選出を果たしたが、昨季は防御率3.70、今季は防御率4.19と年々パフォーマンスを悪化させている。

とはいえ、来季の年俸は1000万ドル、2023年の球団オプションは1200万ドルと決して高額ではなく、先発投手の補強を検討している球団にとっては格好のターゲットとなりそうだ。FAの先発投手市場はアンドリュー・ヒーニーがドジャースと1年850万ドルで契約したのを皮切りに高額契約が続いており、交換要員を用意できる球団はFA市場の投資よりもグレイ獲得を優先することになるかもしれない。

今季のグレイの不振は、4月に背中痛、6月に右股関節痛、7月に胸郭痛と3度も故障者リスト入りしたことが影響していた。昨季も9月に右中背部痛で戦列を離れるなど、健康状態に不安は残るものの、1年を通して健康にプレーできれば2019年に近い成績を残すことはできるはず。複数の球団が争奪戦に加わり、予想以上の人気物件となる可能性もありそうだ。

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