涙の謝罪・石川遼に試される「反省力」 ゴルフ界の大先輩は〝3年後の姿〟を注視

「反省力」が試されている(東スポWeb)

かつての〝ハニカミ王子〟が「反省力」を試されようとしている。男子ゴルフの石川遼(30=CASIO)が、24日に自身がホストプロとして出場するはずだった「カシオワールドオープン」(高知・Kochi黒潮CC)の会場で会見した。

米国から帰国後の先月下旬、新型コロナウイルス対策の自主隔離期間中に一般客も利用するゴルフ場で調整し、飲み会を行っていたことが発覚。日本ゴルフツアー機構(JGTO)から1か月の出場停止処分を受けた。処分が発表された15日はコメント発表のみの対応だったことから、疑問の声も上がっていた。

この日の石川はロングヘアを後ろで束ね、濃紺のスーツ姿。涙ぐみながら「応援してくださる方、選手会の皆さまなどに多大なご迷惑をかけたことを心よりおわびします。本当に自分はバカだなと思う。自分の責任は大きい」と謝罪した。今後については「反省をして、また自分を見つめ直して、これからも努力していきたい。一番はゴルフでお見せすること。チャンスをいただけるなら頑張りたい」とツアー復帰へ意欲を示した。

JGTO元理事でプロゴルファーの大先輩である鈴木規夫氏(70)は「ルールを守らなかったことは反省してもらいたい。自分ときちんと向き合い、見つめ直して、もっと周囲を多角的に見られるようになってほしい」と注文をつけた。その上で「3年後の彼がどうなっているかを見れば、今回のことをどう受け止めていたかわかる」と指摘。

石川の涙の謝罪も、ノド元過ぎれば…では意味がない。成績面を含めて3年後の姿を見れば、反省の本気度がわかるというわけだ。もちろん鈴木氏は「石川君は日本ゴルフ界の財産でもある。まだまだファンの期待もあるだろうし、頑張ってほしい」とエールを送ることも忘れなかった。

今回の苦い経験を生かせるかどうかは本人次第。引き続きその動向に注目が集まる。

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