森保監督が〝ベテラン偏重起用〟への異論・反論を大歓迎する理由

日本代表・森保監督(東スポWeb)

サッカー日本代表・森保一監督(53)が自身の采配や起用法に対する異論や反論を〝大歓迎〟した。

カタールW杯アジア最終予選で序盤の低迷もあり、一部で森保監督に対する批判の声が高まっている。16日のオマーン戦では先発したMF南野拓実(リバプール)とDF長友佑都(FC東京)の左サイドコンビが結果を出せず、後半に途中出場したMF三笘薫(サンジロワーズ)とDF中山雄太(ズウォレ)が活躍。試合後の取材対応では南野と長友を低調と指摘されたことに対して「前半そこまで悪かったですか」と〝反論〟する一幕もあった。

24日にオンラインで取材に応じた指揮官は、この件に再び言及。「この前の質問めちゃめちゃよかったと思う。きつい質問でしたね」としつつも「それがいいんですよ。自分の意見をぶつけてくる。長友、南野よりも中山、三笘を出したほうがよかったんじゃないかと(いう質問)。僕は違う意見を言ったが、そうやって見てて思っていること、『そっちのほうがいいんじゃないか』、『こういうほうが勝てたんじゃないか』とか(の意見が)すごくうれしいなと思って」と自身の判断への異論や反論を歓迎した。

「僕も熱く返したけど、みなさんそれぞれいろんな見方があると思うし、俺だったらこうする、私だったらと、どんどん(言って)きてもらったほうがありがたい。そのほうが日本のサッカー文化が広くつくり上げていけると思うのでうれしい」と幅広い議論が日本代表を始め、日本サッカー界全体の向上につながるとの持論を展開した。

以前から待望論が強かった三笘をオマーン戦でようやく起用した〝真意〟も説明。「例えば、みなさん三笘のことをすごく推されている方が多い。彼の活躍は見ているし我々もずっとしっかり追っていて、どういう成長をしているか見ながら招集している。9月、10月の時点で彼は(クラブで)先発出場ゼロだった。まずは所属チームで成長してくれるのが先決」と新天地でのレギュラー争いを優先させた意図を語った。

幅広く意見に耳を傾ける〝森保流〟で、指揮官が柔軟な采配を披露していく。

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