来年のえと寅作り着々 スゲ細工で置物 妙高市平丸地区

 スゲ細工による来年のえとの寅(とら)作りが、妙高市平丸地区で行われている。迫力のある置物が出来上がってきている。

来年のえとの寅

 平丸でのスゲ細工は昭和30年代、農家の冬の収入源として始まった。NPO法人平丸スゲ細工保存会が技術を継承している。

 同会にとって、えとの寅は初めて。試作を重ねたといい、1体に付き2、3日かけて完成させている。作り手の柴野美佐代理事長(59)は「背中のところが難しく、手間が掛かる。その分、見栄えがする。納得のいくものができている」と話している。

スゲを編む柴野さん(24日、妙高市上平丸のスゲ細工創作

 シナノキの皮を材料に使い、しま模様を出している。

 寅1体は税込み1万8000円。注文は柴野さん(電090・3548・7370)へ。

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