バッハ会長が彭帥問題で性強要75歳中国高官を〝アシスト〟する理由

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彭帥とビデオ通話したバッハ会長(ロイター)

「CNN」など複数の米メディアは、消息不明となっている女子テニスの彭帥(35=中国)に性的関係を強要したとされる75歳の元中国副首相・張高麗氏が北京五輪の招致に関与していたと報じている。

彭の告発で世界から注目を集めることになった張氏について、同放送局は「特に目立った業績もなく、スキャンダルに巻き込まれたこともなく、話題性のない淡々とした人物だった」としながらも「副首相を退任する前の張氏は、北京五輪の政府作業部会長として、会場の建設現場を視察したり、選手を訪問したり、公式エンブレムを発表したり、準備作業の調整のための会議を次々と開いた」と伝えた。

その上で〝ぼったくり男爵〟と呼ばれる国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長との関係性を「2016年には、バッハ会長を中国の首都にある指導者施設に迎え、大会をファンタスティックで、非凡で素晴らしいものにすることを約束していた」と報道。米紙「ウォールストリート・ジャーナル」も「責任者として国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長などのIOC幹部とも定期的に連絡を取っていた」と、2人の親密さを指摘する。

バッハ会長は21日に彭と30分間のビデオ通話を行い、IOCの公式サイトで「彭は安全で元気に北京の自宅で暮らしている」などとコメント。彭本人による発信は一切ないものの安全性を強調した。

騒動が収まらない中での行動を、CNNは「中国が一番避けたいのは、国際社会に圧力をかけられたという印象を与えること」と分析した。

五輪を成功させたい中国とチャイナマネーを求めるバッハ会長。両者の利害が一致した〝ショー〟だったとの見方もできそうだ。