阪神・北條300万円ダウンで更改「ここまできたら『1年でも長く』という気持ち」

阪神・北條(東スポWeb)

阪神・北條史也内野手(27)が26日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、300万円ダウンの年俸1900万円でサインした。

遊撃の定位置奪取へ挑んだプロ9年目の今季だったが、ルーキー・中野の台頭もあり出場は33試合のみ。今秋には左肩を複数回痛め手術も受けた。「今はリハビリ中だができることは限られている。(2月の春季)キャンプも故障者組で。キャンプの終わりくらいにバットを強く振れるようになれれば」と悔しさを押し殺した。

北條は2012年のドラフト会議で、藤浪とともに高卒で阪神に2位入団。来季は節目となるプロ10年目のシーズンを迎える。「若い頃は自分も成長して、4年目に大卒の同級生が入ってくる時に彼らより給料をもらっておきたいと考えながらやっていたんですが、ここまできたら『1年でも長く』という気持ちでやっています」。焦りやもどかしい思いを隠すことなく赤裸々に吐露した。

「チャンスは多くない立場ですし、しっかりものにしないと試合にも出れないと思う。無理やったら終わりです。それくらい(の気持ち)です」と表情を引き締めた背番号26。生き残りへ悲壮な決意をにじませた。(金額は推定)

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