Rソックスが先発右腕・ワカと1年契約へ 今季レイズで防御率5.05

メジャーリーグ公式サイトのジョン・ポール・モロシ記者が関係者から得た情報によると、レッドソックスはレイズからFAとなった先発右腕マイケル・ワカと1年契約を結ぶことで合意目前となっているようだ。「ESPN」のジェフ・パッサン記者が第一報を伝えたが、年俸などの詳細はまだ明らかになっていない。レッドソックスは今オフ、ギャレット・リチャーズとマーティン・ペレスの来季オプションの行使を見送り、エドゥアルド・ロドリゲスがFAで流出。先発投手の確保が急務となっていた。

現在30歳のワカは、カージナルスで7年間、メッツで1年間プレーしたあと、今季は年俸300万ドルの1年契約でレイズに加入。29試合(うち23先発)に登板して124回2/3を投げ、3勝5敗、2ホールド、防御率5.05、121奪三振をマークした。23度の先発でクオリティ・スタートはわずか3度、124回2/3で23本塁打を浴びるなど、不安定なピッチングが目立ったが、K/BB3.90は短縮シーズンの昨季を除けば自己ベストの数字。レッドソックスはそのあたりに成績向上の可能性を見出したのかもしれない。

レッドソックスは先発5枠のうち、クリス・セール、ネイサン・イバルディ、ニック・ピベッタの3枠しか埋まっていない状況。クオリファイング・オファーを提示したうえで再契約を目指していたロドリゲスはタイガースと5年契約を結び、タナー・ハウク、ギャレット・ウィットロック、コナー・シーボルド、カッター・クロフォードらが先発候補に挙がっているが、ワカはこれらの若手投手たちと先発4~5番手の座を争い、場合によってはロングリリーフに回る可能性もある。

なお、スティーブン・マッツ(カージナルスと契約合意)の争奪戦に加わっていたことが報じられているレッドソックスは、マーカス・ストローマンやロビー・レイにも興味を示しており、先発補強はワカだけで終わらない可能性が高い。今季チーム最多の13勝を挙げたロドリゲスに代わる戦力を確保できるかどうかが、来季に向けたポイントとなりそうだ。

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