メッツが強打のエスコバーと2年2000万ドル+オプション1年で合意

メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、メッツはブリュワーズからFAとなったエドゥアルド・エスコバーと2年2000万ドルで契約合意に達したようだ。地元紙「ニューヨーク・ポスト」のジョエル・シャーマン記者は、2024年の球団オプションが含まれていることを伝えている。エスコバーは内野の複数ポジションを守ることができる32歳の強打者。ビリー・エプラー新GMが就任したメッツにとって、今オフ初めての大型補強となった。

今季のエスコバーはダイヤモンドバックスで開幕を迎え、98試合で打率.246、22本塁打、65打点、OPS.778を記録。低迷するチームの代表として自身初のオールスター・ゲーム選出を果たした。7月下旬にブリュワーズへトレードされ、移籍後は48試合で打率.268、6本塁打、25打点、OPS.800をマークして地区優勝に貢献。シーズントータルでは146試合で打率.253、28本塁打、90打点、OPS.786をマークし、キャリアハイの成績を残した2019年ほどの数字ではなかったものの、昨季の不振を脱した。

エスコバーはスイッチヒッターであり、三塁を中心に二塁や一塁も守れるため、メッツとしては選手起用の幅を広げることができる。たとえば、対右腕時は二塁にロビンソン・カノー、三塁にエスコバーを入れ、対左腕時には二塁にエスコバー、三塁にJ・D・デービスを置くといった選手起用も可能になる。ただし、エスコバー獲得後も引き続きハビアー・バイエズとの再契約を目指す方針であり、内外野を守れるジェフ・マクニールも含め、トレードによる戦力整理が行われる可能性もある。

スティーブ・コーエン・オーナーの財力を武器に、潤沢な補強資金を用意しているとみられるメッツ。先発投手や外野手など、まだ補強ポイントは残っているが、エプラーGMが今後どんな動きを見せるか注目したい。

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