Dバックスがレイズからループロウ獲得 1対1の交換トレード

日本時間11月27日、ダイヤモンドバックスはレイズとの1対1のトレードでジョーダン・ループロウを獲得したことを発表した。レイズはダイヤモンドバックスからマイナーリーガーのロニー・サイモンを獲得する。ロースターの40人枠がフルに埋まっていたダイヤモンドバックスは、ループロウの枠を空けるために右腕ブレット・デガスをDFAとしたことを発表。一方、レイズはロースターの40人枠が1枠空いた。今回のトレードは次の戦力補強に備えるための動きだとみられる。

現在28歳のループロウは2017年にパイレーツでメジャーデビューし、インディアンスを経て、今季途中にレイズへ加入。今季はインディアンスで36試合、レイズで25試合、合計61試合に出場して打率.202、11本塁打、28打点、OPS.780に終わったが、レッドソックスとの地区シリーズ第2戦で逆転グランドスラムを放つ活躍を見せた(チームはその後逆転負け)。通算の対左腕OPS.899という数字が示すように、本来は「左キラー」として活躍する選手だが、今季は対左腕OPS.690と低調。その代わり、これまで苦手にしていたはずの右腕をよく打った(対右腕OPS.893)。

ループロウは年俸調停権を取得したばかりのため、ダイヤモンドバックスはFAまであと3年保有できる。スモールマーケット球団のレイズとしては、プラトーン要員に過ぎないループロウをメジャー最低保証レベル以上の年俸で抱えたくないという思惑もあったのかもしれない(来季の予想年俸は150万ドル)。ダイヤモンドバックスはループロウを左打者のデービッド・ペラルタやペイビン・スミスとのプラトーンで起用していくことになりそうだ。

レイズが獲得したサイモンは、ドミニカ共和国出身の21歳の内野手。もともとはカブスに在籍していたが、2020年8月のアンドリュー・チェイフィンのトレードの後日指名選手として、同年11月にダイヤモンドバックスへ移籍した。今季はA級とA+級で合計97試合に出場して打率.245、17本塁打、63打点、19盗塁、OPS.783を記録。成績が示すように粗削りではあるものの、パワーとスピードを兼ね備えた有望株である。

© MLB Advanced Media, LP.