レイズがフランコとの11年契約を正式発表 最高年俸は2500万ドル

ドミニカ共和国出身のワンダー・フランコが契約金382万5000ドルでレイズに入団してから4年。20歳のスター候補生は球団史上最高額かつサービスタイム1年未満の選手としてはメジャー史上最高額の大型契約を手にすることになった。日本時間11月28日、レイズはフランコと11年1億8200万ドルの長期契約を結んだことを正式発表。12年目(2033年)の球団オプションが行使され、出来高の条件をフランコがクリアした場合、契約規模は最大12年2億2300万ドルになるという。

レイズのスチュアート・スターンバーグ・オーナーは「今日はワンダーとレイズの双方にとって素晴らしい日になった。今回の契約はワンダーとレイズが相互に信頼し合っていることを証明している。我々は毎年競争力のあるチームを作ることを目指しており、ワンダーの存在と貢献は大きな役割を果たしていくことになるだろう」とフランコへの大きな期待を語った。なお、今回の長期契約にトレード拒否権は含まれておらず、トレードされた場合、フランコは300万ドルのボーナスを得る。

11年1億8200万ドルの内訳も明らかになっており、11年間の年俸は以下の通り。

2022年:100万ドル
2023年:200万ドル
2024年:200万ドル
2025年:800万ドル
2026年:1500万ドル
2027年:2200万ドル
2028年:2500万ドル
2029年:2500万ドル
2030年:2500万ドル
2031年:2500万ドル
2032年:2500万ドル

上記以外にサインボーナスとして500万ドルが支払われ、2033年の球団オプション(年俸2500万ドル)にバイアウト200万ドルが設定されているため、フランコに保証される合計金額は1億8200万ドルとなる。これ以外にMVP投票の結果に基づいた昇給が設けられており、フランコがすべての条件をクリアすれば、総額は12年2億2300万ドルまで上昇する。

フランコは今年6月にメジャーデビューし、70試合に出場して打率.288、7本塁打、39打点、OPS.810を記録。20歳以下の選手としては歴代最長タイとなる43試合連続出塁をマークするなど、後半戦は55試合に出場して打率.314、OPS.872の好成績を残した。出場試合数は少なかったものの、短期間でのハイクオリティな活躍を評価され、ア・リーグ新人王投票では3位にランクインした。

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