バクストンが7年1億ドルで契約延長 MVP投票10位以内でボーナス

ツインズがバイロン・バクストンと7年1億ドルの契約延長に合意したことが明らかになった。1億ドルの内訳は、サインボーナス100万ドル、来季の年俸900万ドル、2023~28年の6年間の年俸が各1500万ドルで、全球団に対するトレード拒否権が盛り込まれているという。また、MVP投票で10位以内にランクインすると、順位に応じてボーナスが発生する。契約延長が実現しなかった場合、トレード要員になるとみられていたバクストンだが、ツインズはバクストンのポテンシャルに賭け、7年1億ドルまで条件を引き上げた。

現在27歳のバクストンは、シーズン中から契約延長について交渉中との噂があり、7年8000万ドル程度のオファーを拒否していたことなどが報じられた。ツインズはオファーを7年1億ドルまで引き上げることによりバクストンとの契約延長を実現。故障が多く、球界有数のポテンシャルをなかなかフルに開花させることができていないバクストンだが、近年は出場さえすれば好成績を残すようになっており、ツインズはバクストンのポテンシャルに賭けることを選択したようだ。

今季のバクストンは61試合に出場して打率.306、19本塁打、32打点、9盗塁、OPS1.005を記録。4月に18試合で打率.426、8本塁打、14打点、3盗塁、OPS1.363という大活躍を見せ、自身初の月間MVPに輝いたものの、右股関節を痛めて1ヶ月半ほど離脱し、戦列復帰直後に左手を骨折して今度は2ヶ月の離脱を強いられた。9月5日以降の26試合では打率.314、9本塁打、13打点、4盗塁、OPS1.061の好成績を残してシーズンを終えている。

メジャー7年間で唯一100試合以上(140試合)に出場した2017年にはゴールドグラブ賞とプラチナグラブ賞を受賞しているバクストン。故障さえなければオールスター級の活躍は間違いなしとみられており、MVP投票10位以内のボーナスを契約に盛り込んだのも、その自信の表れと言っていいだろう。MVP投票10位以内のボーナスは、1位800万ドル、2位700万ドル、3位600万ドル、4位500万ドル、5位400万ドル、6~10位300万ドルとなっている。

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