マーリンズが強打の外野手を獲得 ガルシアと4年5300万ドルで合意

打線の強化を目指すマーリンズは、ブリュワーズからFAとなっていたアビサイル・ガルシアと4年5300万ドルで合意したようだ。キャリアハイの29本塁打、86打点をマークしたガルシアは、ブリュワーズとの年俸1200万ドルの相互オプションを拒否してFAに。打撃面のみならず、走塁面や強肩を生かした守備面でも好成績を残し、4年契約を手に入れた。新天地では本職の右翼手としての起用が濃厚だが、中堅手としての出場経験もあるため、チーム状況次第では中堅手としての出場が増える可能性もありそうだ。

現在30歳のガルシアは、今季ブリュワーズで135試合に出場して打率.262、29本塁打、86打点、8盗塁、OPS.820を記録。打率やOPSはホワイトソックス時代の2017年(打率.330、OPS.886)に及ばなかったものの、本塁打数はキャリアハイを大幅に更新し、打点も自己最多の数字だった。何より、全体的に低調だったブリュワーズ打線のなかで、ポイントゲッターとして1年間チームを牽引した功績は非常に大きい。

マーリンズは今季途中にコリー・ディッカーソンをブルージェイズ、スターリング・マーテイをアスレチックス、アダム・デュバルをブレーブスへ放出。レギュラー3人が1人もいなくなり、9月には左翼ルイス・ブリンソン(27歳)、中堅ブライアン・デラクルーズ(24歳)、右翼ヘスス・サンチェス(23歳)という布陣がメインとなった。各選手ともまずまずの活躍を見せたものの、キム・アングGMとデレク・ジーターCEOは打線の強化を今オフの課題に挙げており、まずはガルシアとの契約合意に至った。

なお、マーリンズはレッズからオプトアウト(契約破棄)でFAとなったニック・カステヤーノスにも興味を示していることが報じられている。FA市場の人気物件であるカステヤーノスの争奪戦を制すことができる保証はないが、ガルシアに加えてカステヤーノスも獲得することができれば、外野の攻撃力は一気にグレードアップすることになりそうだ。

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