セミエン獲得のレンジャーズ シーガーと10年3億2500万ドルで合意

潤沢な補強資金を武器にマーカス・セミエン、コール・カルフーン、ジョン・グレイと契約合意したばかりのレンジャーズが連日の大型補強を実現させた。メジャーリーグ公式サイトが関係者から得た情報によると、レンジャーズはドジャースからFAとなった強打の遊撃手、コリー・シーガーと10年3億2500万ドルという超大型契約で合意。二塁手メジャー新記録の45本塁打を放ったセミエン(7年1億7500万ドル)と合わせて「総額5億ドルの二遊間」が誕生することになった。

現在27歳のシーガーは、今季ドジャースで95試合に出場して打率.306、16本塁打、57打点、OPS.915を記録。2016年に新人王を受賞し、オールスター・ゲーム選出2度(2016~17年)、シルバースラッガー賞2度(2016~17年)、ワールドシリーズMVP(2020年)といった輝かしい実績を誇るスター遊撃手であり、今オフのFA市場の大物遊撃手5人のなかでは「最高の打撃力を持つ」と評価されていた。ただし、140試合以上に出場したのは2016~17年の2シーズンのみであり、耐久性の面では不安を抱えている。

レンジャーズのクリス・ウッドワード監督は、2016~18年にドジャースで三塁ベースコーチを務めており、シーガーが移籍先を決めるうえでウッドワード監督の存在が決め手となった可能性はある。また、新たにレンジャーズの打撃コーチに就任するティム・ハイヤーズもドジャース在籍経験のある人物だ(2016~17年にドジャースで打撃コーチ補佐)。

セミエンとシーガーの加入により、レンジャーズの二遊間は完全に一新され、好守のアイザイア・カイナーファレファは2020年にゴールドグラブ賞を受賞したポジションである三塁に戻る可能性が高い。ただし、レンジャーズの三塁は有望株ジョシュ・ヤングの昇格が控えており、カイナーファレファは内野のユーティリティとして起用されるか、安価な遊撃手を欲するチームへトレードされることになるかもしれない。

© MLB Advanced Media, LP.