バイエズが6年1億4000万ドルでタイガースへ 大物遊撃手は残り2人

メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンド記者が関係者から得た情報によると、タイガースはメッツからFAとなったスター遊撃手、ハビアー・バイエズと6年1億4000万ドルで契約合意に達したようだ。「デトロイト・フリー・プレス」のエバン・ペトゾルド記者はオプトアウト(契約破棄)の権利が含まれていることを報じている。大物遊撃手の獲得に動くことが確実視されていたタイガースだが、3億ドル規模の超大型契約が必要となるカルロス・コレアではなく、バイエズを手に入れた。

現在28歳のバイエズは、今季カブスで91試合、メッツで47試合、合計138試合に出場して打率.265、31本塁打、87打点、18盗塁、OPS.813を記録。28四球に対してリーグ最多の184三振を喫したように、粗いアプローチには依然として改善の兆しが見えないものの、OPS.599に終わった昨季の大不振を脱した。メッツの遊撃には大親友のフランシスコ・リンドーアがいるため、メッツ移籍後は二塁を守っていたが、新天地タイガースでは再び遊撃を守ることになる。

若手の着実な成長もあり、再建モードから徐々に勝負モードへ移行しつつあるタイガースは今オフ、トレードでタッカー・バーンハート、FAでエドゥアルド・ロドリゲスを獲得するなど積極的な補強を展開。さらなる先発投手補強と並行して遊撃手補強を目指し、AJ・ヒンチ監督との関係性からコレア獲得の最有力候補に挙げられることも多かったが、アル・アビラGMは1人の選手に3億ドル規模の超大型契約を与えることを回避するという選択をした。

今オフのFA市場における「遊撃手ビッグ5」のうち、マーカス・セミエンとコリー・シーガーはすでにレンジャーズと合意して「総額5億ドルの二遊間」を形成することが決まっており、市場から消えるのはバイエズが3人目。残りはコレアとトレバー・ストーリーの2人だけとなり、アストロズ、ヤンキース、エンゼルスなど遊撃手の補強を必要としているチームの動向が注目される。

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