住民課から電話…?「それは詐欺です」 詐欺被害を防止 十八親和銀2人に感謝状

特殊詐欺被害を防いだとして、署長感謝状を受けた(左から)平間さんと寺﨑さん=対馬南署

 特殊詐欺被害を未然に防いだとして、対馬南署は11月25日、十八親和銀行対馬支店の課長代理、平間みずきさん(36)と行員の寺﨑雄太郎さん(27)に署長感謝状を贈った。
 平間さんらや同署によると8月10日昼すぎ、同支店に来店した60代女性が落ち着かない様子だったため、寺﨑さんが声を掛けた。女性は「市役所の住民課を名乗る人から電話があり、還付金があるので銀行に行くよう指示された」と話したため、寺﨑さんは詐欺を疑い、上司の平間さんに報告した。その後2人で協力して女性に「それは詐欺ですよ」と伝え、特殊詐欺被害には至らなかった。
 同署で野中研治署長から感謝状を受け取った平間さんは「日ごろお客さんに親身になって接していることが、こうした被害を防ぐことにつながったと思う」。寺﨑さんは「調べたら対馬市役所には住民課がないのでおかしいと思った。今後も被害に遭いそうなお客さんがいたら対応したい」と話した。


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