テイラーが4年6000万ドル+オプション1年でドジャースと再契約へ

ドジャースからFAとなり、クオリファイング・オファーを拒否していたユーティリティ・プレーヤーのクリス・テイラーが4年6000万ドル+オプション1年でドジャースに残留することになった。「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者によると、2026年の球団オプションが行使された場合、5年間の総額は7300万ドルになるという。テイラー側はドジャース以外の他球団に対して「お金の問題ではない」と通達。テイラーはドジャース残留を希望し、ドジャースからのオファーを受け入れた。

現在31歳のテイラーは、今季ドジャースで148試合に出場して打率.254、20本塁打、73打点、13盗塁、OPS.782を記録。メジャー8年目にして自身初のオールスター・ゲーム選出を果たした。故障者が続出したチームのなかでユーティリティ・プレーヤーとして奮闘し、中堅で61試合(うちスタメン48試合)、二塁で46試合(同33試合)、左翼で30試合(同16試合)、遊撃で23試合(同19試合)、三塁で11試合(同9試合)、右翼で8試合(同7試合)にスタメン出場。今オフは同僚のコリー・シーガーもFAとなったが、「シーガーよりテイラーを引き留めるべき」との声も多かった。

ポストシーズンでもカージナルスとのワイルドカード・ゲームでサヨナラ本塁打、ブレーブスとのリーグ優勝決定シリーズでは第5戦で1試合3本塁打をマークするなど大活躍。2017年のリーグ優勝決定シリーズでMVPに選出されるなど、短期決戦にも非常に強く、ポストシーズン通算62試合で9本塁打、OPS.842を記録している。複数のポジションを守ることができるユーティリティ・プレーヤーとしても、ポストシーズンを勝ち抜いていくための戦力としても、ドジャースにとって必要不可欠な戦力となっていた。

シーガー(レンジャーズと契約)とマックス・シャーザー(メッツと契約)の引き留めには失敗したドジャースだが、テイラーとの再契約に成功。2年ぶりの地区優勝とワールドシリーズ制覇に向けて、ロックアウト後にどんな補強を見せるか注目したい。

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