難民の子へ服を届けよう! 南島原・加津佐小4年 不要品募り回収

難民の子どもたちに届ける服を集めた加津佐小4年生=南島原市、同校

 世界の難民の子どもたちに服を届けようと、長崎県南島原市立加津佐小(藤田哲夫校長)の4年生15人が、着なくなった服の回収に取り組んだ。
 カジュアル衣料品店「ユニクロ」を展開するファーストリテイリング(山口市)が、全国の小中高校と取り組む「届けよう、服のチカラ、プロジェクト」の一環。今年7月~11月、ユニクロ島原店(長崎県島原市)の社員2人の出張授業を受けた後、4年生が主体となって、校内や地域で着なくなった子ども服を回収した。
 ポスターや保護者向け文書を作ったり、近くの保育園や福祉センター、市内在住の人たちに協力を呼び掛けたりしたところ、市内の企業や個人からも寄せられ、Tシャツやトレーナー、ジャンパーなど段ボール20箱分が集まった。
 ユニクロに発送。国連難民高等弁務官事務所(スイス)を通じて世界中の難民キャンプに贈られる。森川紗空さん(10)は「難民の半数が子どもだと聞いて、びっくりした。難民の子どもたちが、着る服に困らず、笑顔で生活できたらうれしい」と願った。

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